芸者という言葉を知っていても、実際に芸者を料亭に呼んだら、何をすればいいのか。そんな疑問を持つ方も多いと思います。お座敷の多くは、約二時間で設定されています。大きく三つの要素があるお座敷、それぞれどんなことを行うのか見てみましょう。
芸者という言葉を知っていても、実際に芸者を料亭に呼んだら、何をすればいいのか。そんな疑問を持つ方も多いと思います。お座敷の多くは、約二時間で設定されています。大きく三つの要素があるお座敷、それぞれどんなことを行うのか見てみましょう。
会席料理や、芸者衆に
お酌をしてもらうお酒を飲みながら
芸者衆との会話を楽しみます。
お酌をしてもらったら、芸者衆にも
「どうぞ」
とお酒をお勧めするのが礼儀となります。
芸者衆はお酒のみで、お食事はいただきません。
芸者衆が繰り広げる踊りや
唄をお座敷にて鑑賞します。
その際は一旦談笑やお食事の手を止めることが
お座敷でのマナーとなります。
静かに、美しい空間を楽しみましょう。
※写真撮影時は芸者衆に一言声をかけましょう。
芸者衆と一緒に遊ぶ独特のゲームです。
初心者でも芸者衆が丁寧に教えてくれます。
様々な種類があるお座敷遊びですが、
芸者衆はその日の状況やお客様に合わせて
楽しいゲームを提案してくれます。
体を動かすものが多いため
ことばが通じない海外の方でも楽しめます。
花街の独特なことば
花街には独自の文化やことばが存在します。特にことばは、聞きなれないものが多くあります。また、各花街によって意味が異なるものもあるため、お座敷を楽しめるよう、いくつかのことばを紹介します。知っていれば、芸者衆の会話も楽しいものになるかもしれません。
【花代】
芸者衆をお座敷に呼んだときにかかる費用のこと。玉代ともいう。基本は二時間単位で計算される。
【ご祝儀】
お客様が気持ちを表すものとして渡す、いわば心付け。海外でいうと、チップのようなもの。ご祝儀袋に包んで芸者衆に渡す。
【遠出】
芸者が所属する花街の区域外にある料亭、飲食店等に出向くこと。
【後口】
一つ目のお座敷が終わり、次のお座敷へ行くこと。また他のお店へ移動する二次会のこと。
【一見】
初めてお座敷に来るお客様のこと。また、初めてのお座敷で会った芸者に二度目のお座敷を予約する方を「裏を返す」といい、三度目を「馴染み」という。
© 2021東京赤坂組合
photo by NARUYASU NABESHIMA/SHINICHI YOKOYAMA/NAOKO UKIBE